ethicsとprofit

コンプライアンス!!!

 本日は普段やっているプログラミングから離れて、私自身も勤めているスタートアップ企業の話を記載しようと思います。

 

 

シリコンバレーseason6を観て
シリコンバレーという海外ドラマのシーズン6(ファイナルシーズン)を先ほど一気に観終わりました。
ネタバレになるので、あまり言及できませんでが、感想としてはシリコンバレーらしい完結の仕方でした。
このドラマはスタートアップ企業のドタバタをうまく表現していて、あのビル・ゲイツ

シリコンバレーを理解したいのならドラマ『シリコンバレー』を見るべき」

と言っているほどです。
私もベンチャーとの関わりは7年くらいありますので、観ていて共感できるものばかりです。
 
前置きが長くなりましたが、このシリコンバレーseason6の出だしが
「倫理観(ethics)と利益(Profit)」
の問題でした。ドラマの中ではGAFAの個人情報収集問題が発端となっていました。
 
 
 
企業の個人情報収集問題
このドラマの問題は現実でも起きており(というかそれをドラマのテーマとして取り上げてた)、実際にGAFAと欧州などの政府との間で大きく問題になりました。
具体的には個々人のCookieデータ等を大量に収集し、広告料を荒稼ぎしていた点です。
現在はある程度世界的な(GDPRなど)規制が引かれています。
 
 
 
スタートアップと倫理観
倫理観というより、コンプライアンスの面に重視してみると、日本でも度々起きており、有名な事件としてライブドア事件がありました(利益に先走り粉飾決算を行なった)。
 
こうした問題はスタートアップにはつきもので、特にサービスローンチ当初は本当にギリギリのラインを攻めるので、ある程度のコンプライアンスには目を閉じるという方針が多いです。
私も過去に在籍した企業などで、サービスローンチ前の法務レビューでは常に、本来なら止めなければならないブラックラインギリギリを通していました。
※当然弁護士のレビューもありましたが「かなりグレーゾーンです」と言われることもしばしば
 
というより、サービス自体がそもそも他のにパクリにならない革新的なものを目指すと、どうしてもそうした法の抜け穴をついた内容にならざるを得なかったというのが正しい表現だと思っています。
 
利益を前提に考えれば、必ずしも倫理観を欠くことにはつながりませんが、少なくともゼロから競合他社と同じ領域で勝負しなければならないようなスタートアップでは、倫理観と利益の天秤は必ず直面します。
 
 
 
倫理観を捨てたら終わり
 とはいえ、やはり倫理観(コンプライアンス)を全く無視したやり方ですと、どんなに革新的で便利なサービスであっても、いつかは終わりがきます。
コンプライアンスについてより厳しくなった現在の世の中では、一度つまづいてしまうと、その後の成功はかなり厳しいものとなります。
特にVCから資金調達に頼る設立したばかりのスタートアップではなおさらであり、一度つまづくと上場はかなり遠ざかります。
 
一定の倫理観を捨てずに利益も出して、世の中を幸せにするのが真のスタートアップである
 
と信じこれからも業務に励みます(-`д´-)キリッ